機嫌の悪さMAXって感じ。
あたしの手からスマホが奪われ、強引に唇が重ねられた。
「めちゃくちゃ妬ける…。俺、心狭いのかな」
「妬いてくれてありがとう?でも、あたしは晃椰に一途だよ」
「そうじゃなきゃ困るって」
苦笑いを浮かべ、今度は優しくキスされた。
幸せなのに、胸がきゅっと苦しくなる。
「陽來君だっけ?文化祭来い、って返信すれよ」
「良いの⁉︎」
「仕方ねぇから、アイツに見せ付けてやろうぜ」
「何を見せ付けるのよ‼︎」
「俺らが、イチャってるとこ」
ねぇ、なんで嬉しそうなの⁉︎
怪しく口角上がってるし‼︎
意地悪め………。
「あたし、そろそろ教室戻るね‼︎」
「あ、待てよ‼︎置いてくな、ブス‼︎」
「彼女にひどくない⁉︎この性悪〜‼︎」
「あ?もっかい、ちゅーすんぞ」
口は悪くても、優しく絡められる指。
ほんと、ズルイ。
愛しさが増してく。