性悪男子の甘い毒




【叶芽side】



よく晴れた心地良い風が吹く秋の夕方。


未央と2人、私服で街中を歩く。


隣で、ずーっと中学の時の話してるの。



街のショウウィンドに映る自分に溜め息を溢した。


晃椰と会うワケじゃないのに、オシャレに気を使った自分が嫌い……。


今日は、ケンカの原因となった同窓会の日。


「叶芽〜?聞いてる?」

「ご、ごめん‼︎聞いてるよ‼︎」

「そう?あっ、3年の体育大会も笑ったよね〜‼︎男子サッカーがさ〜………」


未央の思い出話も、ほとんど耳に入らず……。


晃椰…ほんとにごめんなさい‼︎



同窓会、来ちゃった…。



「見て‼︎叶芽‼︎こんなオシャレなお店、誰が決めたんだろ‼︎」

「多分、クラス委員じゃないかな?」

「3年最後のクラス委員って誰だっけ……」

「陽來君、だった気がするな…」

「そうだ‼︎陽來だったよね〜。懐かしい‼︎」


きっと、未央も覚えてるはず。


あたしが陽來君に片思いしてた時の事。


何も言わないのは、きっと未央なりの優しさ。