性悪男子の甘い毒




そんな俺らの関係にいち早く気付いたのは新太。


日差しが強く射す放課後の屋上。


2人でフェンスに寄り掛かった。


「何あったかなんて俺が首突っ込むとこじゃねぇけど…。叶芽ちゃん、未央ちゃんの前で泣いてたらしいぞ」

「泣きたいのは俺だっつーの……」

「それでも‼︎女の子泣かすのは、良くねぇよな〜…」

「分かってる。俺も悪いことした」


だけど、正直薄々気付いてる。


多分…いや、絶対に吉森陽來ってヤツは叶芽が好き。


じゃなきゃ、あんなに頻繁に連絡しねーよな。


「中学の同窓会…だっけ?」

「なんで、新太がそんなに知ってんだよ…」

「あ〜、全部未央ちゃん情報‼︎ちなみに、行くらしいよ」

「どっちでも良い。アイツが行きたいなら…別に」

「妬いてるクセにカッコ付けやがってー‼︎」


…否定出来ねぇ。



益々、自分の器の小ささに嫌気が差す。


このままじゃ、マジで叶芽に嫌われちゃうとか…?


そんなの絶対に無理‼︎