性悪男子の甘い毒




どこか不自然な関係のままの俺ら。


そんな状態が続く数日後の昼休みのこと。



「あの…晃椰。ちょっと良い?」

「どうした?」

「話したい事があるの」


俯き気味の叶芽に連れて来られたのは、昇降口付近の空き教室。


別れ話は勘弁だからな……。


「実は、今週の日曜日に中学の同窓会があって。行っても良いかな…?」

「どーせ、この前会ったヤツに呼ばれたんだろ?吉森陽來…だっけ」

「そ、そうなんだけど‼︎未央もいるし、他の子達もいるよ⁉︎」

「勝手にしろよ。行きたいなら行けば良いし」


冷たく言い過ぎた…‼︎


なんて、後悔先に立たず。


叶芽が泣きそうな顔で、俺を見上げた。


「なんで…?最近の晃椰、怒ってる…」

「は?別に怒ってねぇよ」

「怒ってるよ‼︎」

「めんどくせぇ…。もう好きにしろ」


涙をいっぱい溜めた叶芽が、俺の横を通り過ぎた。


好きな女の子、泣かせた…。