性悪男子の甘い毒




【叶芽side】



勉強会とかで晃椰の家に来た事は数回あるけど。


部屋は初めてで……。


いや、男の子の部屋なら小学生の時とかに行った事あるけど、好きな人となったら別。


緊張してヤバイよ〜…‼︎


しかも、お泊りデートは初めてだもん……。



そんなあたしの心を知ってか、知らずか。


「くっつけば?」

「いっ、いいよ…」

「くっつけって言ってんの‼︎」


晃椰に抱え込まれる様に座るあたし。


お腹に回された腕と、背中に感じる体温が熱い……。


「あっついな…」

「じゃあ、腕離してよ…」

「ほんとに離して良いの?」

「えっ‼︎そ、それは…。晃椰が離れたくないだけでしょ‼︎」

「多分そう。離れたくねぇのかもな」


デレた⁉︎


あの毒舌で不素直な晃椰が⁉︎


誕生日のパワーってすごい……。


「耳まで真っ赤になってますけど。照れた?」

「そりゃあ、照れるよ…」

「もっと、照れることする?」

「し、し、しない‼︎ダメ‼︎」

「警戒し過ぎだろ〜」


大好きな人と2人きりのシチュエーション。


警戒もしますって。