性悪男子の甘い毒




甘いのが苦手な俺仕様のケーキは、最高に嬉しいプレゼントだった。



その後は、俺の部屋で2人でくっついてテレビを観るだけ。


それなのに、退屈しないのはきっと隣にコイツがいるから。


「晃椰、ちょっと寒い…」

「わりぃ。一回クーラー切るか?」

「うん。ありがとう」

「手、冷たいな」

「晃椰の手あったかい‼︎」


なんて、俺の指を掴む華奢な指。


細くて折れちゃいそう。



「…あっ‼︎」

「急にどした‼︎」

「晃椰の卒アル見付けたっ」


叶芽が指差す先には、本棚に並ぶ俺の中学の卒アル。


「見ても良い⁉︎」

「良いよ。何組か探してみ」

「どれどれ……。もう見付けた‼︎1組なんだね‼︎晃椰が黒髪だ〜‼︎可愛い〜‼︎」

「可愛くねぇよ‼︎ただのバスケバカだったし」

「へぇ〜…。ねぇ、この女の子誰⁉︎なんで、こんな密着してるの⁉︎」

「はははっ…。なんでもねぇよー…」


俺にも、元カノの存在いますとも。


叶芽の手から、そっと卒アルを奪った。