相変わらず蒸し暑いよく晴れた日。
今日は叶芽の誕生日で、明後日が俺の誕生日。
昼過ぎに叶芽が俺んちに来た。
また膝上の白いワンピースが、くそ可愛い…。
「お邪魔します‼︎晃椰、お誕生日おめでとう‼︎」
「お前も誕生日おめでと」
「へへっ、ありがと〜‼︎」
顔を赤くして笑う姿にドキッとした。
つーか、叶芽に調子狂わされてるし……。
「晃椰〜。冷蔵庫借りても良い?」
「良いけど。なしたの?」
「あのね、ケーキ作ったの‼︎あとで、一緒に食べよう‼︎」
「すげ〜‼︎お前、料理出来る様になったんだ?」
「まだ出来ないんです…。ケーキだけ」
ケーキだけって逆にすごいわ。
そんな叶芽が初めて俺の部屋に来た。
リビングまでならあるけど、部屋は初めて。
部屋に入った瞬間、パッチリした目をキョロキョロ。
「晃椰の部屋って、必要最低限のモノしか無い‼︎」
「俺あんまりゴチャゴチャしたの嫌い」
「じゃあ、きっと晃椰はあたしの部屋来れない…」
「汚さそうだもんな」
「キレイだもん‼︎」
ムキになる態度ですら、可愛く感じる。