街灯に照らされる夜道を歩き、新太と2人で叶芽達を駅まで送る。


「楽しかった‼︎ありがとう‼︎晃椰」

「別に〜。つーか、お前1人で帰れる?」

「大丈夫だよ‼︎途中まで未央もいるし」

「気を付けろよ。なんかあったら、すぐ電話して良いから」

「晃椰の心配性〜」


心配にもなるって……。


俺の一番大切な存在だから。



そして、叶芽と未央ちゃんを見送り新太とトボトボ帰る。


「晃椰さ、何気にラブラブだよなっ」

「そうか〜?普通だと思うけど」

「いやいや。叶芽ちゃんといる時、幸せそうだぜ‼︎」

「ふーん…。そう見えるなら、アイツのおかげかな」


叶芽が側にいる様になってから、無機質な毎日も変わった。


アイツといると何より幸せ。


…って、俺達やっぱラブラブ?


「良いなぁ〜‼︎俺も早くノロケてぇよー‼︎」

「ノロケてねぇわ‼︎」

「無自覚か‼︎幸せそうだねぇ〜‼︎」

「うっせーな、バーカ‼︎」


文句ばっか言ってるけど。


実際、幸せなのはホント。


俺も案外単純なのかもしれない。