性悪男子の甘い毒




叶芽の大食いに付き合いつつ、祭りを周ってると目に入ったポスター。


『打ち上げ花火‼︎午後8時から‼︎』


そいえば、毎年打ち上げ花火やってな。


「花火もやるんだ〜‼︎見たい‼︎」

「じゃ、花火見に行くか」

「8時からだよ?まだ早くない?」

「うるせーな。すげー良い場所あんの‼︎着いて来い‼︎」

「えぇ⁉︎ちょっ、待ってよ〜‼︎」



まだ小学生のガキの頃。


新太と走り回って見付けた花火の絶景スポット。


もしかしたら、新太いたりして…。



暗い中怖がる叶芽の手を引っ張り着いたのは、神社の裏の小高い丘。


「はい、着いた〜」

「こ、ここ…?人いないし、なんか怪しくない⁉︎」

「大丈夫だって。俺いるから」

「うん…」


頭を撫でてやれば、少し落ち着いた様子。


2人で待つこと数分後、バンッ‼︎と空に響く音とともに花火が上がった。


「うわ〜‼︎すごい‼︎めっちゃキレイ‼︎」

「な?言っただろ?」

「あー‼︎見て‼︎ハート型の花火だよ‼︎可愛い〜」

「はいはい。そーだな」


何よりも花火に夢中っぽい。


花火に妬きそ〜……。