性悪男子の甘い毒




さっきまで怖かったのに、ドキドキする……。


腰に回された晃椰の腕に、耳まで熱くなっちゃう。


「他の男にナンパされて、何顔赤くしてんだよ」

「ち、違う‼︎そのっ、これは…」

「ん?」


顔を覗き込まれ、ぐっと近付く距離感。


きっとこれも晃椰の意地悪だ…。


「つーか、俺以外の男に照れんなよ。ブス‼︎」

「照れてないもん‼︎助けてくれて嬉しかったの‼︎晃椰がカッコ良くて…‼︎」

「うわ〜……素直に言われたら、さすがに照れるわ」

「今の嘘‼︎嘘だから忘れて‼︎」


あたし恥ずかしい事言い過ぎ‼︎


晃椰も耳まで赤くなってるじゃん…。


すると、そっぽを向いたまま手だけが握られた。


「とりあえず……お前が無事で良かった」

「あははっ‼︎大袈裟だよ〜」

「ダメ?俺、お前のこと好き過ぎて心配性なんだよ」

「えっ…」


照れくさく笑い、額に落とされたキス。



どんどん惚れさせる晃椰は、すごくズルイ人…。


この夏も、もっと晃椰のことが好きになった。