性悪男子の甘い毒




放課後、新太と下駄箱に行くといつも会うはずのアイツの姿が無くて。


自然とA組の下駄箱に視線を向けてしまう。


「あ‼︎今日、金曜日だもんな〜。A組はまだ授業中か」

「特進も大変だよな。俺は普通科で良かったー」

「晃椰こそ来年、特進に編入したらどうだ⁉︎」

「なんでだよ…。俺、勉強無理だし…」

「だって、叶芽ちゃん特進じゃん。一緒にいられるぞ〜‼︎」


ニヤニヤ笑って俺の腕を叩く。


究極にうぜぇ‼︎


「お前、叶芽ちゃんのこと好きだろ?」

「好きじゃねーよ‼︎俺の好みと真逆のタイプ」

「え〜、そうだっけ?お前の元カノみんな黒髪な気がする……」

「変な詮索すんなバカ‼︎早く帰るぞ‼︎」


俺は、アイツのこと好じゃない…。


むしろ嫌いなタイプだ。


絶対に好きになんねぇよ。


「俺は好きだな〜。叶芽ちゃん♪」

「あっそ……」



結局、この日の帰り道はいいだけ冷やかされた俺だった。