夏休みに突入した後日。


未央と一緒に水着ショップへ買い物に行った。


どれも可愛くて目移りしちゃう……。


「叶芽〜‼︎こんなのどう⁉︎」

「未央に似合いそう‼︎てか、新太君が喜びそう‼︎」

「ほ、ほんとに⁉︎じゃあ……コレにしようかな…」


えっ⁉︎


いつもなら「最悪‼︎」とか「却下‼︎」って言うよね⁉︎


新太君、もうすぐ片思い成就しそうですよ…‼︎



あたしも新しい黄色系の水着を購入。


晃椰に褒められるの期待する‼︎



「何気、晃椰君と叶芽ってラブラブだよね〜」

「そう?付き合っても安定の性悪加減だけど…」

「晃椰君なりの愛情表現でしょ。良いなぁ〜ラブラブ‼︎」

「あはは…。未央は新太君のこと、どうなの?」

「なんか…本気じゃない気がして…。新太君って、いつもふざけてるじゃん?言葉を信用出来ない…」


これが、未央が踏み出せない理由か……。


話を聞いてる限り新太君は、未央に本気だと思う。



「好き」って気持ちを伝えるのは難しいのかもね。


そう考えると、あたしと晃椰が付き合えた事は特別に感じる。