1人には余す程の広さのマンション。
おもむろに鍵を開ければ、母親の靴や鞄の私物は無くなってた。
オフィスに戻ったんだ。
だだっ広いリビングで、1人考える事は叶芽のこと。
アイツが俺の居場所を作ってくれた。
次の日、学校で顔を合わせても俺の家庭事情には一切触れない。
いつも通りの叶芽だ。
「晃椰が帰ってから、お母さんうるさいの‼︎晃椰君は〜?ってずっと‼︎」
「将来的に義理のお母さんなんで大切にします。って伝えといて」
「プ、プロポーズ⁉︎」
「うるせぇ、ブス‼︎」
「照れ隠しだよね〜」
教室なのに腕にぎゅっと抱きつかれる。
クラスの女の子達が、お前のこと睨んでますけど……。
「未央ちゃん。俺らもイチャろう‼︎」
「えっ、冗談キツイよ〜♪」
「本気‼︎かなり本気だから‼︎」
「いや〜‼︎叶芽、助けて〜‼︎」
新太の片思いは報われず……。
未央ちゃんに気持ちは、まだ届いてないらしい。

