性悪男子の甘い毒




昼休み終了のチャイムが鳴るまで、2人で旧校舎のベンチで話してた。


覚えてないぐらいくだらない事。


「あれ……あたしお弁当食べてない‼︎」

「げっ‼︎俺も‼︎うわ〜…最悪。お前の長話のせいだ」

「はぁ〜⁉︎人のせい⁉︎あたし元々、自販機来ただけですけど⁉︎」

「自販機来たついでに、告白シーンを盗み聞き。良い趣味してんな〜」

「やっぱり性悪‼︎性悪‼︎性悪‼︎バカ‼︎」


散々2人で文句言い合った。


だけど、コイツといたら不思議と時間経つの早くて……。


正直まだ話してたいくらい。


悔しいから絶対言ってやんねーけど。



「高槻君、いちごミルクありがとう‼︎またねっ」

「ん。またな」

「あはっ‼︎バイバイ‼︎」


大きく笑って手を振ってくる。


俺はそっちの笑い方のが好きだな〜……なんて。



教室に戻れば早くも噂が回ってた。


「晃椰‼︎アヤちゃんと付き合ったの⁉︎」

「いーや。フったよ」

「勿体ねぇ〜‼︎」


新太が頭を抱えて机に突っ伏す。


アヤちゃんのことは、泣かせちゃったけどな。