性悪男子の甘い毒




部屋着のまま、2人で手繋いで来た近所のスーパー。


カゴを持つ俺の腕を掴み、周りをキョロキョロ。


「スーパーなんて久し振りに来たかも…」

「お前、全く料理しねぇんだな…」

「うん。あたし料理出来ないもん。晃椰は、あたしの手作り食べたい?」

「俺は叶芽を食べたい」

「外で盛るのやめてもらえません⁉︎」


正直なこと言うと、そりゃあ彼女の手作り料理食べたいです…。


今んとこ無理っぽいけど。



卵や野菜を買い足して、叶芽のアパートに戻る。


すると、叶芽は俺の隣に並びやる気満々。


「あたし晃椰の助手やる‼︎」

「じゃあ、卵割って。4つな」

「卵⁉︎えっ⁉︎どうしよう‼︎難しい‼︎」

「…叶芽は大人しく座っとけ」


頬を膨らませてる不機嫌な叶芽をソファーに座らせて、料理再開。


まともに料理する様になったのは、中1ぐらい。


まさか、自分の彼女に手料理振る舞う時が来るなんてね〜……。


「叶芽。皿出して」

「はーい‼︎」

「サンキュー」

「わぁ‼︎美味しそう‼︎」


今の俺、餌付けしてる気分。