部屋数が無いため、晃椰はあたしの部屋に来た。


男の子が自分の部屋に来るの初めて…。


「お前の部屋すげーピンク」

「そりゃあ、女の子ですから‼︎」

「でも、ぬいぐるみ多いな…。落ち着かねぇ」

「仕方ないでしょ‼︎嫌なら、新太君ちに帰る事‼︎」

「無理。アイツの親戚来てるから、行けねぇの」


それが理由だったのね…。



夜6時になると会社員のお父さんが帰宅。


さすがに、勝手に泊まるなんて怒られるんじゃない…?


「叶芽の彼氏⁉︎こんな娘で良ければどうぞ‼︎晃椰君、自分の家だと思ってゆっくりしてくれ‼︎」

「ありがとうございます。お父さん」


お父さんも秒で納得。


普通に、4人で晩ご飯囲んでるし‼︎


家族で居る時の晃椰は、晃椰じゃない‼︎



しかも、お母さんはあたしの部屋に布団敷いてた…。


「俺、ベッドが良いな〜」

「ダメ‼︎あたしのベッドなんだから‼︎」

「じゃあ、一緒に寝ちゃう?」

「ね、寝ないよ‼︎」


意地悪な笑みを浮かべて、あたしの頬を撫でた。


もうヤダ〜‼︎