教室で朝イチで会った叶芽は、笑顔で俺に飛び付いて来る。
癒される〜……。
「新太君と一緒に来るの珍しいね?」
「まあな。いっつも寝坊するから叩き起こしてやった」
「起こしてあげるの優しいね〜」
「今、新太んちに居候の身なんでね」
「居候⁉︎」
大きな目を数回瞬きさせた叶芽。
お前、理由知らないもんな。
いつか知れば良いさ。
放課後、3人で歩く駅までの帰路。
新太んちに居候してるから仕方ない…。
「なぁ‼︎せっかく3人でいるんだし、未央ちゃんのバイト先行かね⁉︎」
「未央のバイト先?確か、カフェだよね?」
「そっ‼︎良いだろ〜?晃椰‼︎」
「たまには良いか」
急遽、逆の駅まで歩き未央ちゃんのバイト先のカフェへ。
「いらっしゃいませ…って、なんでいるの⁉︎」
「未央ちゃーん‼︎みんな連れて来ちゃった‼︎」
「えぇ〜‼︎とりあえず…こちらのお席どうぞ」
呆れてる未央ちゃんと真逆に、新太のテンションは上がりまくり…。