約束通り放課後は、2人で駅前のファミレスに行った。


「あたしデザート食べたい‼︎晃椰も食べる〜?」

「俺はいいや。あんま甘いの得意じゃねぇし」

「そっか〜。すいませーん‼︎チョコレートパフェ1つ下さい‼︎」


そして、コイツは気持ち良いぐらいに食う。


こうゆう素のトコロも好きだ。



ファミレスを出ると、もう薄暗い外。


叶芽と手を繋いで駅まで送った。


「ありがとう、晃椰‼︎…って、まだ晃椰って呼ぶの慣れないや…」

「慣れるまで呼べよ」

「え〜?ずっと?」

「お前に名前呼ばれるの嫌いじゃねぇもん」

「あはは‼︎あたしも、晃椰に叶芽って呼ばれるの好き‼︎」


じゃあ、俺も何度も呼んでやるよ。


俺の側にいてくれる限りずーっと…。


「あ、もう電車来ちゃう…」

「気を付けて帰れよ?」

「うん‼︎ありがとう‼︎またねっ」

「ん。またね」


手を振る叶芽に、俺も振り返す。


1人になるこの瞬間が、最近はすげー寂しい…。


俺の中で叶芽の存在がデカくなってる証拠かな。