前までは義務的にただ無機質に通ってた学校。
叶芽と付き合ってからは、毎日会いたいから行く事に目的が変わった。
「ん、おはよ〜。晃椰。最近来るの早くね⁉︎」
「おはよ。そんなことねぇよ。別にいつも通り」
「またまた〜‼︎これも、叶芽ちゃん効果か‼︎」
否定出来ねぇ……。
見透かされてる自分が悔しい。
朝のホームルームが終わった時、俺のクラスで叶芽の声が響いた。
ハッと教室の出入口を見ると、笑顔で手を振るアイツ。
「晃椰君、英語の教科書貸して‼︎」
「ふーん。忘れたの?」
「予習してたら家に置いて来ちゃって…。次の時間なの‼︎お願い‼︎」
「もっと可愛くおねだりしろよ〜」
「教室で何やらせる気なの…」
罰が悪そうな顔した叶芽は、すぐに上目遣いでおねだりモード。
「なんでも言う事聞くから…。教科書貸して…?」
「合格。じゃあ、今日の昼休み俺んとこ来いよ」
「分かったよ‼︎」
ヤバイ……。
ふざけてやらせたのに、正直ちょっと可愛かった…。

