性悪男子の甘い毒




相変わらず言い合いは健在。


だけど、隣に並ぶ俺よりも小さい叶芽の手を握ると俺だけの彼女って実感…。


さりげなく手を繋ぐ放課後の事。


「お前、手ちっさいな」

「そう?晃椰君は大きいけど、指細めだよね」

「お前のが細い。折れそう」

「そんな簡単に折れないよ〜‼︎」


心配になるわ……。


俺が守ってやりたい。


「あっ、晃椰君。今日はここでバイバイしよ?」

「なんで?駅まで送ってく」

「良いの‼︎あたし、本屋さん寄りたいから」

「…俺も本屋行きたかったんだよ。奇遇じゃん‼︎」

「それほんと⁉︎来ても退屈だよ⁉︎」


どうせ、漫画とか買うんだろ〜?



…なんて考えてた俺が甘かった。


叶芽が見るのは、ずらーっと並ぶ小説コーナー。


俺とは無縁過ぎ‼︎


「あった‼︎この本ずっと読みたかったんだ〜‼︎」

「へぇ〜。どんな話?」

「親友が自分の彼氏と浮気してる話‼︎」


しかも、めちゃくちゃドロドロ‼︎


付き合うと叶芽の意外な一面も知る事が出来た。