性悪男子の甘い毒




それにしても、付き合ってからの晃椰君が甘い。


結構甘えたさん…?



3月のまだ寒さが残る放課後の、駅まで送ってくれる帰り道。


繋がれた左手は温かくて好き。


「今日も送ってくれて、ありがとね」

「別に。電車あと何分?」

「あと、10分で来るよ」

「そっか…」


小さく呟き、駅の冷たいベンチに隣同士座る。


いつも電車が来るまで側にいてくれるんだ。


「今度の放課後。どっか行くか」

「良いね‼︎デートだっ‼︎晃椰君どこ行きたい?」

「ん〜……叶芽となら、どこでも良いかな」

「何それ〜…。ちょっと、テキトーじゃない⁉︎」

「だって、お前とならどこだって退屈しねぇもん」


晃椰君らしい率直な言葉。


だけど、最近ドキドキさせられる事が多いんです…。


「ははっ‼︎顔赤くなってるけど。照れた?」

「照れてない…」


そうゆう一言は余計だってば‼︎