横を向けば、君がいた。 ただ前だけをじっと見てる君がいた。 「俺は……」 俺が口を開き、話そうとしたとき頭の中にいろんな映像が浮かんできた。 いろんな表情の君が浮かんできて、最後に怒った君の顔が浮かんだ。 この顔は…… 俺は頭に浮かんでくる映像のまま、思い出の中に入っていった。 ------------------------------ この怒った表情は、俺が初めて見た君だった。 忘れてなかったんだ。 ずっとずっと、心の奥。 しまいこんでいた思い出の一つ。