そうして引っ張られて連れてこられたところ。
扉を開けると、カランカラン、と小気味の良い鐘の音が響き渡った。
呆然としながらネオに続いて店内に入ると、シックな服にフリルのついたエプロンを纏った女の人が近づいてきた。
「いらっしゃいませ!」
「軽く動き回っても大丈夫な服あるかな?」
「ええ、少しお待ちください!」
その言葉とともに、私は女の人に連れて行かれる。
そして、あれこれとまるで着せ替え人形のようになされるままに従う。
やがて、淡い藍色のワンピースを纏った時に、ネオが小さく頷いた。
鏡の前で、くるりと回る。
とても着心地もよく、締め付け間もなく、全体的にゆったりとしている。
「とてもよくお似合いですよ」
女の人が微笑む。
「じゃあ、これで」
「かしこまりました」
と、横でそんなやり取りが続いている中、私は鏡の前でただ呆ける。


