さらりとしていて、つけ心地もいい。 「ネオ、どう?」 ちゃんと見えるように、くるりと回って見せる。 「うん、悪くないな」 「何よ、それ!」 「いやいや。褒め言葉だよ」 …全然褒め言葉に聞こえない、と思いつつも、私たちは港へ向かった。 私の想像していた船は、予想をはるかに超える大きさで、その場で、ポカンと固まってしまった。 まさに、海の上に浮かぶ巨体。 「乗るよ」 「え、ちょっと…!」 乗り慣れているらしい。 私は、そのあとをただついて行くしかなかった。