Blue Moon




果物や野菜に魚介類、装飾品に衣料品。


多種多様なものが売っていて、すごく楽しい。



その中で、きらきらと輝く装飾品に見とれていると。


「いらっしゃい。
今日はいつもよりいい品が入ったんだ」


優しそうなおじさんがにっこり笑って言った。



いつもより、の基準は私にはわからないが、とても高価そうだ。


中には、何とかという宝石とかもあるのかな…



と、つい見入ってしまっていた時。




「――――リア嬢」



名前を呼ばれてハッとした。


すぐにそちらの方へ向くと、買い物した後だろうか、紙袋を担いだネオが寄ってきた。