the one day.

入学式も終わり、もう下校。


わたしは、式中に少し仲良くなった子と一緒に帰ることになった。


彼女は李音ちゃん。セミロングの髪は茶髪に緩いパーマで、お姉さん系の美人さん。



「さ、帰ろ」



わたしの前の席の李音ちゃんは、後ろを振り向いて誘ってくれた。


桜の花びらを浴びながら帰路につく。



「そういえば、名前……」



李音ちゃんは立ち止まり、わたしの顔を覗き込むようにみた。



「あ……」



教えてなかったんだっけ?



「難しい読み方だよね」



それだけ言うと、また歩き出した。



「よく言われる。さっきもさ」


「あぁ、生徒手帳?」



李音ちゃんは、思い出してなぜか笑っている。



「え……っと。そんなにおかしかったかな」


「いや? あ、やっぱおもしろかった」



えぇ、なんでよ。


軽くショックを受けていると、横を自転車が通り過ぎた。