由茉、これからは湊たちと生きてね。

ちゃんと伝えて。手紙渡して。お願いね。


そしたら、由茉は一人じゃないから。

絶対。


由茉なら大丈夫だよ。

湊をお願い。


「美波!美波!!」


あぁ、まだ由茉の声が聞こえる。

大丈夫、まだ生きてるよ。


手に感じる温もりは由茉の温もりかな…。

はは、由茉の温もりを感じながら死ねるなんて

私は最後まで幸福者だ。


ねぇ、由茉。

ちょっとの間一人にしちゃうけど

でも大丈夫だよ。


私がずっと守ってあげるから。


由茉が怖がらないように

私が全部見てあげるから。


寒かったら私が包み込んであげるから。


由茉がピンチの時は

私が由茉の夢に現れるから。


ね、だから由茉



笑って…?