ねぇ、由茉。

私は由茉にたくさん残してあげたい。

私が見てきたものを

由茉にもたくさん見てほしいの。


私が教えてあげたい。

強さも、弱さも、優しさも、愛も。

私が全部あげる。

だから由茉はずっと笑っててね…。

私がいなくなっても

あんな冷たい目に戻らないでね。


守るものができた私は

誰よりも強いよ。



まだ私は怖いよ。怖くてたまらない。

死ぬのが怖いよ…。


でもね、支えあったこの強さを

私は忘れないよ。