会いたかった。


……………でも、会いたくなかった。




「今戻ってきたんだ?

俺ちょーど哉斗のとこ行くとこ。」


「……………そうなんだ。」


「美波もいくか?」


「ううん、ごめん。行けないや。」


「そ。まぁ明日から学校だしな。」


あ、そっか、学校…。


「疲れたろ。しっかり休めよ。

また倒れるからな。」


「はは、心配しすぎ。」


……………私、ちゃんと笑えてる?


「じゃ、また明日。」


「……………うん、またね。」


湊は私の頭にぽんと手を乗せ

私の横を通りすぎた。



はは、また明日。か……………。


ごめん、湊。

明日は会えないよ……………。