課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「時間ロスして、見られる場所が減るかもしれないが、なにか美味しいものでも奢ってやるから」
と言い出す。

「いや、別にいいですよ。
 釣り大会が課長の行きたいとこってことで。

 昼から私の行きたいところにひとつ行ってくだされば」

「そうか。
 ありがとう。

 じゃあ、さっさと支度しろ」
 
 あくまでも、命令口調ですよね……と思いながら、
「はーい」
と返事する。

 さっき、私をもう一度、此処に連れてきてやると言ったことを覚えているのだろうかな、この人は、と思いながら。