課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜




 やばい。
 まだ欠伸をしながら、真湖は思う。

 朝っぱらから怒らせちゃったかも。

 あー、でも、この布団、気持ちいい。
 もうちょっと寝たい、とまたそこに倒れて、布団を抱いた。

 素肌に当たるこの感じが気持ちいいんだよな。

 ん?
 素肌?
と思って気づいた。

 慌てて飛び起きる。

 い、今、課長、此処に居たよね……?

 どんな寝相だったのか、浴衣はほぼ脱げて、帯しか残っていない。
 半裸状態だ。

 どうりで、さっさと出ていったはずだ。

 あー……と布団を抱いて、今、怒鳴られていた夢の中の会社にでもいいから逃避したい、と転がったところで、ドアを叩かれた。

「早くしろ、沢田っ」

「はいっ」
と真湖は職場と同じ勢いで返事をし、起き上がる。