課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜




 少し長く入り過ぎたらしい。

 ジャクジーから出ると、もう浴衣姿の雅喜が布団を運んでいた。

「何処持っていくんですか?」
と言うと、あっちの和室で寝る、と言う。

 寝室には広いベッドがふたつあるのだが、違う部屋で寝ると言う。

「私がそっちで寝ましょうか?」
と言ってみたが、いや、いい、と言う。

 それも悪いような、と思い、言ってみた。

「いいじゃないですか、一緒に寝れば」

 は? と雅喜が振り返る。

「ああ、いや、違うベッドでですよ」

「気にならないのか」
と言われたので、

「別にいいですよ。
 眠いからすぐ寝ますよ。

 歩き疲れたし。

 っていうか、お風呂に入り疲れました」
と言うと、そりゃそうだろう、と言われた。

「というわけで、おやすみなさい」

 本当に疲れていた。

 雅喜がなにか言っていたが、聞かずにベッドに潜り込み、寝てしまった。