「出ましたよー。 課長、どうぞ」 と言うと、ニュースを見ていたらしい雅喜が、うん、と言う。 「広いのはいいんですけど、露天風呂から此処まで距離があるので、冷えないようにした方がいいですよ。 私はすっかり冷えました」 と言うと、 「入った意味なかったな」 と言われたので、 「いえ、これからジャクジーに入って温まります」 と言うと、 「……本当に旅を満喫してるな」 と言われた。 はいっ、と言いながら、真湖はジャクジーの用意を始める。