おおっ。
風が冷たい。
真湖は絶景の中、一人風呂に入っていた。
露天風呂って入ってる間はいいけど、入るときと出るときが寒いよなー、と思いながら、パラソルのない位置から空を見る。
周りに灯りがないせいか、星が綺麗だ。
吞み込まれそうな夜の山と空を見ていたが、ふと、後ろを振り返る。
明るいそこでは、雅喜がテレビを見ていた。
……なんというか、変わった人だよな、ほんとに。
会社で見てたときもそう思ってたけど。
一緒に旅してみると、よりそう思う。
そんなことを考えながら、空ではなく、テレビを見ている雅喜を見ていた。



