そうですよねー、と相槌を打ちながら、真湖は明るい露天風呂を眺めていた。
おばあちゃんとおじさんたちと歩いたあの幻のような夜の道を思い出しながら。
そのとき、
「行くか」
と突然、雅喜が言った。
え? と思った瞬間に、雅喜はもうフロントに電話して、タクシーを呼んでいた。
「行くって、何処に行くんですか?」
「夜の道後温泉を見にだよ」
「えっ。
でも、此処からかなり距離がありますよ」
「今度またいつ来るかわからないだろ。
見たいんだろ、縁日みたいな温泉が」
早く支度しろ、と言われる。
見たいのはやまやまだけど、もうすっかり腰を落ち着けるつもりで食べて呑んでたのに、面倒臭くないのかな、と思っていたら、やはり、面倒臭かったらしく、
「道後温泉本館まで」
とタクシーに乗った雅喜は言った。
ええっ!? と運転手も真湖も叫んでいた。
「結構かかりますよ」
と真湖が言うと、
「いいんだ。
もう電車やバスを乗り継ぐ気分じゃないから。
俺が出す」
と雅喜は言った。
おばあちゃんとおじさんたちと歩いたあの幻のような夜の道を思い出しながら。
そのとき、
「行くか」
と突然、雅喜が言った。
え? と思った瞬間に、雅喜はもうフロントに電話して、タクシーを呼んでいた。
「行くって、何処に行くんですか?」
「夜の道後温泉を見にだよ」
「えっ。
でも、此処からかなり距離がありますよ」
「今度またいつ来るかわからないだろ。
見たいんだろ、縁日みたいな温泉が」
早く支度しろ、と言われる。
見たいのはやまやまだけど、もうすっかり腰を落ち着けるつもりで食べて呑んでたのに、面倒臭くないのかな、と思っていたら、やはり、面倒臭かったらしく、
「道後温泉本館まで」
とタクシーに乗った雅喜は言った。
ええっ!? と運転手も真湖も叫んでいた。
「結構かかりますよ」
と真湖が言うと、
「いいんだ。
もう電車やバスを乗り継ぐ気分じゃないから。
俺が出す」
と雅喜は言った。



