「あ、でも、式だけみたいで、披露宴はまだ計画してないみたいだから、それはまた、ゆっくり決めましょうよ」
と言うと、
「もうそれで従うつもりなのね、真湖さん。
最初に自由にやらせると、後が大変よ。
私もそうよ。
仕事してる姿が格好いいと思って褒めてたら、未だに仕事で飛び歩いてて、家に居ないわ、あの人」
と愚痴を言い始める。
「そ、それはお義母様にいいところを見せたいからじゃないですかね……」
「そもそも、あの子は披露宴やる気あるのかしら」
と母であるがゆえに息子を知りすぎている響子は不安げに雅喜の消えた入り口を窺う。
「そこはやってもらいましょうよ。
今度は私とお義母さんの好きにさせてもらいましょう」
と言うと、それもいいわね。今度は口出しさせないわ、と響子は笑った。
「でも、真湖さん、本当にあれでいいの?」
と響子は言う。
入り口のすりガラスの向こうに、まだ話しているらしい雅喜の姿がうっすら見えた。
「まあ、そうですね。
よく考えたら、まだ好きだとも言われてないんですが」
「言わないかもよ」
ええっ? と振り向く。
と言うと、
「もうそれで従うつもりなのね、真湖さん。
最初に自由にやらせると、後が大変よ。
私もそうよ。
仕事してる姿が格好いいと思って褒めてたら、未だに仕事で飛び歩いてて、家に居ないわ、あの人」
と愚痴を言い始める。
「そ、それはお義母様にいいところを見せたいからじゃないですかね……」
「そもそも、あの子は披露宴やる気あるのかしら」
と母であるがゆえに息子を知りすぎている響子は不安げに雅喜の消えた入り口を窺う。
「そこはやってもらいましょうよ。
今度は私とお義母さんの好きにさせてもらいましょう」
と言うと、それもいいわね。今度は口出しさせないわ、と響子は笑った。
「でも、真湖さん、本当にあれでいいの?」
と響子は言う。
入り口のすりガラスの向こうに、まだ話しているらしい雅喜の姿がうっすら見えた。
「まあ、そうですね。
よく考えたら、まだ好きだとも言われてないんですが」
「言わないかもよ」
ええっ? と振り向く。



