課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「いつかおばあちゃんを道後にまた連れていってあげたいんですけどね」
と言うと、

「そうだな。
 おばあさんとお前と」
 そこで雅喜は言葉を止めた。

 雅喜がなにを思っているのかわからないが、自分の頭の中には、おばあちゃんと一緒に、雅喜とその子供まで浮かんでいた。

 いやいや。
 いやいや、と赤くなる。

 だが、気がついていた。

 雅喜の頭にも、自分の頭にも、未来を思い描いたとき、なにも言葉をつけ加えなくとも、極自然に、相手の姿が見えていることに――。