課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 やっぱり怪しい……。

 なにかこう、あまりにも自然過ぎて自然でないというか、と横目に見ていると、
「そうだ、沢田。
 暇だったら、また一緒に呑みたいと母親が言ってきたんだが」
と言ってくる。

 あれ?
 今の電話、お義母さんとだったのかな? と思いながら、わかりました、と答える。

「明日でいいか?」

「明日ですか?
 いいですけど」

「じゃあ、お前、食べたいものを言え。
 それに合わせるそうだ」

「ええっ?
 滅相もございませんっ」
と真湖は慌てて顔の前で手を振る。

 そんなお義母さんのお口に合うものなんて、思いつかないしっ。

「お義母さん決めてください、とお伝えください」
と言うと、

「そうか、わかった」
と行こうとするので、

「あ、今回は私が出しますからとお伝えください」
と言うと、冷ややかな目で見られ、

「心配するな。

 母親の好むようなものは、お前には払えないから」
と言ってくる。