課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 


 お昼は社食で、雅喜とともに専務たちに捕まった。

 専務と雅喜の母は、食の好みが合うようで、いろんな店で出会ううちに話すようになったのだと言う。

「いやあ、五嶋くんのお母さんはすごい美人だから。
 五嶋くんもよく似てるけど、男だからねえ。

 お姉さんとか居ないのかね。

 お姉さんが就職してくれたのでもよかったな」
と機嫌よく話しているが。

 いや、お姉さんを就職させて、どうするつもりなんですか、と思って聞いていた。

 雅喜は食後も専務たちに捕まっていたが、真湖はこっそり逃げ出した。

 ばったり羽村と三上に出会う。

 お、仲良く話してるのかな、と思ったが。

 まあ、この二人、余計なところをつつかなきゃ、表向きは仲良いからなあ、と思って眺めていた。

「土曜日で大丈夫だってさ、三上」
と羽村が窓辺で言ってくる。

「そうですか。
 よかった」
と笑うと、

「まあ、大丈夫じゃなくても、大丈夫にするよ、こいつは」
と多少棘のある感じで言った。