課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「出世頭の課長、しかも、イケメン。
 ちょっと性格に難があるとしても、あんたとは合ってるようだし。

 言うことないじゃない」

 そんな優良物件だったんですか、あの人……と思った。

「ちょっと、私にも誰か紹介しなさいよ」
と言ってくる。

「礼ちゃん、いつも自分でつるっと見つけてくるじゃん。
 私も知らなかったそのカフェの店員さんとか」

「なに根に持ってんのよ」

「礼ちゃん、美人だから、幾らでも見つかるって」

「そうだ。
 羽村さんは?」

「……は?」

「あんた、最近、仲いいじゃない?
 あの人も三上さんみたいに課長と仲いいの?

 今、誰か決まった人居るのか訊いてみて」

「い……いいけど」

 羽村も新しい相手が見つかれば、昔の恨みは忘れるかもな、と思ったのだが。

 ちょっと言い出すタイミングか難しそうだった。