課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 


 夜中に気配を感じて、ふっと目を覚ますと、雅喜がこちらを見ていた。

 そういえば、途中で雅喜の部屋に移動したのだった。

 雅喜が笑って、真湖の頰にかかっている髪を払ってくれる。

 いつもこういう顔しててくれればいいのにな、と思うけど。

 でも、いや、やっぱ、駄目だ。

 他のみんなも課長を好きになっちゃうから。

 って、そんなことを思うってことは、やっぱり、私、課長が好きなのかな?

 そんなことを考えていると、雅喜がそっと口づけてきた。

 雅喜の顔を見ながら思う。

 好きかもしれないけど、言いたくないな。

 この人、絶対、私に好きだとか言わないし。

 それとも、私が言ったら、言ってくれるのかな?

 そもそも、課長、本当に私のこと好きなのかな?

 実はこれ、壮大なドッキリだったとか。

 それか、私、騙されていて、実は、課長の愛人のひとりに過ぎなかったりとかっ。

 妄想が炸裂していると、
「……またしょうもないこと考えてるな」
とこちらの考えを読んだように言ってくる。