課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜





「何故、勝手に俺の家で宴会をやることが決まってるんだ」

 帰りの車で雅喜が文句を言ってきた。

「いや~、すみません。

 でも、いいじゃないですか。
 あの二人が仲直りしてくれれば、いろいろと問題事も減りますし」

 はは、と真湖が笑うと、ちらと雅喜は真湖を見、
「どっちにキスされたんだ」
と訊いてくる。

 これ以上、隠すのもと思い、
「……羽村さんです」
と認めた。

 そうだろうな、と雅喜は溜息をつく。

「え? わかってたんですか?」

「昨夜の話では、羽村か三上しかない感じだった。
 三上はお前とキスしたら、俺にしゃべる」

 しゃべりそうだな、あの人……。

 課長に懐いてるからな、と思う。

「それと」

 もうひとつ、理由がある、と雅喜は言ったが、教えてはくれなかった。

 なんなんだ、と思いながらも、羽村のために一応、言い訳をしてみた。