課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「わかった。
 課長がいいって言えば、行くよ。

 そして、羽村に、ガツンと言ってやるよ。
 俺の可愛い真湖りんに手を出すなって」

「いや、あの、そこはいらないですしっ。

 貴方がたが、真湖りん真湖りん言うから、課長が張り合って、おかしなことになっちゃったんじゃないですかっ」
と自分のやる気にケチをつけてくる。

「そうか。
 俺たちに張り合ったせいで、こんなことに……。

 じゃあ、真湖りんて呼ばなきゃよかったな」
と呟くと、そうなんですよ、と真湖は相槌を打ってくる。

「じゃあ、今度から、真湖って呼ぶよ」

 それもなんか違~う、と真湖は地団駄を踏んでいた。

「いや、とりあえず、課長が婚約したかもしれないけど。
 まだ未来はわからないだろ。

 課長が君に飽きるかもしれないし」

 いや、待て、という目を真湖はした。

「極力、課長の邪魔はしたくないんだけど。

 でも、俺、真湖りん……

 真湖が好きだから。

 それに、世の中、なにが起こるからわからないじゃない。

 実際、結婚式があるまで、真湖の隣りに立つのが誰なのか。
 決定したわけじゃないよ」