課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「あのー、羽村さんが、ある種の興味を私に抱かれてるようなんですが。
 それが実は、三上さんと最近、仲がいいからみたいなんですよね」

 ああ、と言う。

「なるほど。
 そういうこと。

 俺が羽村の彼女をとっちゃったから。
 今度は羽村が俺の彼女をとろうって言う……」

「いやあの、私、三上さんの彼女じゃないですからね?」
 ね? と真湖は細かいところを訂正してくる。

「わかった。
 羽村にガツンと言っとくよ」

「いや、あの、私が言ってるのは、そういうことではなくてですね」
と言いかけ、真湖はやめた。

「わかりました。
 今度、お二人で、うちに吞みに来られませんか?」

「うち?」

「あっ、すみません。
 課長のうちなんですが。

 ちょっと羽村さんと、ゆっくり話してみられませんか?

 お二人だけだと揉めそうなので、私と課長もついています」
と言い出す。

 羽村とゆっくり話したいわけではないが、真湖と雅喜とまた吞むというのは、いい提案だと思えた。