課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「礼ちゃん、それは聞いてないわよ……」

「あんただって、課長のこと言ってなかったじゃないの。
 っていうか、本当に短かったのよ」

 あんたに言う暇もなかったわ、と言う。

「えー、あのカフェの店員さんなんですかっ?」

「あの店、格好いい人ばっかりでしたよね。
 誰ですか、誰っ」

「白いシャツに黒いロングエプロンが格好いいですよねー」

 そのとき、ドアが開いて、雅喜だけが出てきた。

「沢田」
と手招きされる。

 沢田って呼びかけが浮いてるよ……。

 みんなの頭の中で、真湖りん、と変換されているに違いない。