課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「ジイさんじゃんっ」
「オッサンじゃんっ」
と礼子たちが騒ぐ。

「いえいえ、当時、私は、高校生一年生だったから」

 それ、余計やばいだろう、という目でみんなが見た。

「俺も高校生と付き合ったことあるぞ」
と経理のおじさんが言ってきた。

 ええっ? とみんなが振り向く。

「今のうちの奥さんだ」
と笑った。

「それ、高校のとき、高校生とってオチですかっ?」

「いや、三十手前くらいのときだったよなあ」
と普段、そのおじさんと仲良さそうには見えない、たまたま居た別の部署のおじさんが言う。

 後で聞いたら、同期なのだと言う。

 ……みんな、いろんな歴史があるんだな。

 っていうか、大暴露大会になってしまっているのだが、いいのだろうか。

 雅喜のところに、上役がみんな行ってしまっている気安さか。

 礼子までもが、短期間付き合っていた相手の話を始める。