ああ、局長たちに小部屋に連れていかれてしまった、と真湖は雅喜を目で追う。
私も行きましょうか?
私は行かなくていいんですか?
と思っていたが、自分から行きます、と言うのも変なので、ハラハラして閉まったままの扉を見ていると、側に、礼子たちが来る。
「なになに。
どうした?
どうなるのっ?」
「なにワクワクしてんのよ、あんたたちはっ」
「いやでも、課長の真湖りんにはウケました。
やっぱ、いつもは真湖りんとか呼んでるんですねー」
と後輩の子たちが言う。
「呼んでないわよっ。
家でも沢田よっ」
家でも? とみんなが自分を見る。
「真湖、あんたの発言の方がヤバイ。
今、局長たちが居なくて、逆に良かったね」
そうかそうか。
それで毎日、送り迎えしてたのか、と礼子に言われる。
「い、いや、家に来たときは……?」
「なんで自分で疑問系よ。
ってか、あんたの家、焼け落ちてんじゃん」



