課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「だいたい、お前はチャラチャラしすぎだ」

「いや、そんなこと初めて言われましたけど」
と言うと、

「簡単に男に、真湖りんとか呼ばせやがって」
と言ってくる。

「あのそれ、私が呼ばせてるわけじゃないですよね?
 それに、女子も呼んでますし」

「そういう問題じゃない。
 俺が呼んでないのに、なんで、三上も羽村も花田も、コウチャンも呼んでるんだ」

「コウチャンは呼んでないですよ。
 っていうか、じゃあ、課長も呼べばいいじゃないですか」

「……呼べるか」

「呼んだじゃないですか、釣り大会で。
 今、呼んでみてください」

「呼べるかっ。
 だいたい、お前は、俺に、真湖りんと呼んで欲しいのか?」

「いいえ。
 課長に言われると、違和感があって、なんだか落ち着かない気持ちになるんです」

 じゃあ、言うなよ、という顔をしていた雅喜だったが、少し考え、
「だったら、今度から、家では、真湖りんと呼ぼう」
と言ってくる。

「なんでですかっ」

「誰とキスしたか言わないから、嫌がらせだ」