課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

「あ、殺す気だ」
と酒瓶を見上げた。

「殺すか。
 殺すのなら、その男を殺す。

 誰だ?
 三上か?」

「違いますよ」

「羽村か?」

「……違いますよ」

「花田か?」

「花田さん、絶対違うじゃないですか」

「じゃあ、三上か羽村じゃないか」

「でもあの、その三人しか浮かばないって、私、寂しい人生送ってますね」

 ちょっとしょんぼり言ったせいか、雅喜が、ちょっと考えてくれる。

「……コウチャンだ。
 浩太郎が居るじゃないか!」

「あ、そうですね。
 ありがとうございます。

 もう一人、居ましたね」
と笑顔になって、酒瓶をつかんでいない方の雅喜の手を握ったが、

「……いや、そうじゃないだろう」
と凄みを利かせて言われてしまう。