課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜

 楽しみですね、か。

 俺はなんだか、そうやって、楽しんでるお前を見てる方が楽しいが。

 ああでもないこうでもないと言っている真湖は、側に来すぎていたせいか、なんとなく、ソファに半分、自分の肩に半分、身体を預けてくる。

 沢田、俺もソファの一部だと思ってないか?

 だが、気になるのは、これを真湖は意識してやってはいないと言うことだ。

 側に居たら、三上や羽村、果ては花田でもうっかりやるんじゃないだろうかと思うと、ハラハラしてくる。

 ……まあ、俺には関係ないことだが。

 羽村は手が早いから気をつけて、という、まさしく、お前が言うな、な三上の言葉を思い出す。

 だが、三上は今のところ、なんだかわからない電話をかけてくるくらいのことしかしていない。

 羽村は、品のいい雰囲気と人当たりの良い笑顔だが。

 単純な三上と違い、見るからに頭が良さそうで、なにを考えているのかよくわからない。

 三上とつるんでいるのをよく見るが、あの二人、本当に仲がいいのかな、と思われる場面を何度か見た。

 実は、三上が羽村の彼女と歩いているのを見たという話をたまたま聞いたことがあるのだが。

 何故か、時折、羽村に敵意を見せるのは、三上の方だった。